車外脱出ツールを常備しておこう

いつ訪れるかわからない事故や水没、災害。自分や家族を守るためにいざという時のための備えは必要です。自動車の場合、水没や事故によりドアが開かない場合に備えて、車外脱出ツールを用意しておきましょう。
車外脱出ツールのタイプ
ハンマータイプ
普通のハンマーと違って先が突起になっていて、突起の部分で叩いてガラスを割ります。見た目でどのように使えばいいのかわかりやすいので、人をよく乗せる方におすすめです。
ピックタイプ
先端に小さな突起がついていて、そこでついて割ります。ピックタイプはガラスを割る機能以外にもLEDライトや簡易消火機能があるので、チェックしておくといいでしょう。
ポンチタイプ
ガラスに直接押し当てて、スイッチを入れて割ります。力が必要ないので、女性や子どもでも使えます。小型で持ち運びやすいキーホルダータイプがありますので、自家用車以外の自動車に乗る機会が多いなら、こちらを携帯しておきましょう。
車外脱出ツールの選び方
車外脱出ツールはJIS規格が制定されています。もしものときのために、JIS認証を得ているかチェックしましょう。他にはGSマークの有無を確認しておきます。GSマークはドイツの製品安全法に基づいて第三者機関が安全と認めた場合に与えられるマークです。ガラスを割る機能以外に、シートベルトカッターがついているかもチェックしておくといいでしょう。
車外脱出ツールの保管場所
運転の支障にならないコンソールボックスやドア手の届く場所に置きましょう。自動車が横転した場合、どこかに転がってしまう場合もあります。専用のホルダーが付属されている場合、固定して保管しておくといいでしょう。
車外脱出ツールの適切な使い方
ガラスを割る場所
基本的にサイドとリアのガラスは衝撃を加えると割れるようになっています。フロントガラスは衝突しても割れないようになっているため、予め車の説明書を見て、どこのガラスが割れるのか確認しておきましょう。
中央ではなく端をねらう
実際にガラスを割る場合、中央ではなく端をねらいましょう。真ん中だと弾力があるため、叩いても弾かれる可能性があります。また、垂直になるように当てるのもポイントです。斜めに当てると衝撃が上手く伝わりません。
車外脱出ツールを使うシーンはないほうがいいに決まっています。ただ、使う時にガラスが割れないということがないように、信頼できるツールを選び、使い方をよく覚えておき、いざという時に備えておきましょう。