ローリングストックを習慣化しよう
災害時の食糧確保に備えるローリングストック
災害が発生すると、インフラが使えなくなったり、道路などが損傷して流通がストップしたりするなど、生活機能がマヒする可能性があります。
そうなると、水や食料が調達できません。
災害時に水や食糧に困らないように備える方法として注目されているのが、ローリングストックです。
ローリングストックとは、日持ちのする食品をストックしておき、日常の食生活で少しずつ使ってローテーションで食品を消費しつつ、減った在庫を補充して常に賞味期限を切らさないようするストック方法です。
日常生活に組み込んだ災害対策なので、習慣化することが大切です。
しかし、実際にトライしてみると意外と面倒で、途中で挫折する人が多いといわれています。
災害対策は習慣化させることが大切
ローリングストックでは、災害対策の備えとしてストックしている食品を食べる→買い足す→食べるをキープして、ストックのサイクルを途切れさせないために、習慣化させることが重要です。
習慣化するためには、なるべく負担にならないよう工夫するのがコツです。
負担を少なくする方法として、いつも食べているものを中心にストックすることをおすすめします。
ラーメンやスープなどのインスタント食品、クッキーやチョコレートなどのお菓子、お餅、乾燥若布やお麩、海苔などの乾物、コーンやツナの缶詰など、家族の定番となっている食品を少し余分に買ってストックしておきましょう。
こうすることで、無理なく献立に取り入れたり、おやつとして食べたりできるのでストックのサイクルを回しやすくなります。
また、定期的にストックの賞味期限を見直すことも、食品を無駄にしないためには必要です。
賞味期限が短めの食品は1か月に1度、缶詰など賞味期限が長い食品は半年に1度のペースで確認しましょう。
習慣化しやすいローリングストックの収納方法
見やすく取り出しやすい収納も、習慣化を定着させるポイントです。
在庫が一目で分かり、簡単に取り出したり収納したりできる場所を確保しましょう。
取り出しにくかったり、在庫数や賞味期限が確認しにくかったりすると、管理が面倒になりサイクルが途切れてしまうからです。
レトルトご飯や乾麺などの主食、メインのおかず、副菜、乾物、スープなど種類ごとや賞味期限ごとに分類しておくと、わかりやすいでしょう。
Excelやスマホのメモアプリなどを使って、ストックの一覧表を作り賞味期限を管理するのもおすすめです。
また、賞味期限を書いたマスキングテープなどをパッケージの見えやすい場所に貼っておくと、収納棚や引き出しを開けたときに一目で賞味期限がわかります。
このときに気をつけたいのは、収納や賞味期限管理などを完璧に行うとしないことです。
食事は生きるために欠かせないものであると同時に、暮らしの中の楽しみでもあります。
負担がかかると、ストレスがかかって長続きしないからです。
実際にストックのサイクルを回しながら、楽に行える方法を模索し、我が家のオリジナルのストック方法を確立していきましょう。