竜巻について知っておこう
そもそも竜巻ってどんなもの
竜巻とは突風の一種で、とても発達した積乱雲からの上昇気流によって発生する渦巻きのことです。
台風などの影響で地上と上空の気温差が大きくなった時に発生しやすいと言われています。
多くは積乱雲から雲が地上まで伸びているような現象が目視で確認できるでしょう。
近くでは猛烈な風が発生しており、大きなものでも巻き上げてしまう恐れがあります。
竜巻は時速70キロから80キロのとても速いスピードで移動するので短時間で通過することがほとんどですが、その猛烈な風から被害は大きくなる傾向にあります。
発生した時に考えられること
竜巻はとても狭い範囲で起こり、速いものでは自動車ほどのスピードで進むため、あっという間に通過していきます。
しかしながらとても強力な風を伴っており、短時間の間に小さな物だけでなく木や車、看板が飛ばされてくることも考えられます。
そして直撃を受ければ建物でさえも破壊されることもあるでしょう。
また様々な物を巻き上げるので竜巻が通過するときには、ガラス片など思いもしないものが飛んできて窓や壁を突き破ってくる可能性もあるので、通過して風が収まるまでは屋内にいても安心できません。
遭遇してしまったらどう避難するか
まず屋内にいる場合を考えてみます。
一戸建ての場合は2階部分が吹く飛ばされてしまう危険があるため、なるべく1階に避難しましょう。
そして窓がない部屋に避難するのが一番良いですが、不可能な場合は雨戸やカーテンを閉めできるだけ窓から離れます。
竜巻が通過するまではテーブルの下などに入って体を小さくして頭と首を守ることが重要です。
屋外の場合では、飛んでくるものを全て避けることは不可能です。
基本的には屋内に移動する事が望ましいですが移動する方が危険な場合は、丈夫な建物の物陰などの直接竜巻を受けないような場所で、体を小さくし頭と首を守り通過を待ちます。
物置や倉庫などは軽い素材で作られている物も多いので、そういった場所には近づいてはいけません。
竜巻の被害に備える方法
竜巻が起きる前には兆候があります。
雷が鳴り冷たい風が吹く、飛散物が空に舞い上がっていく、雲の底からろうと状に雲が伸びている、耳鳴りがするなどの兆候が見られた場合には注意が必要です。
すぐに気象情報を確認しましょう。
竜巻は季節関係なく、1年中どこでも発生する可能性があります。
しかし発生する気象条件は決まっているので、気象情報をしっかりと把握しておきましょう。
また竜巻注意報が出されたときはもちろんですが、竜巻は雷との関連は大きいので雷注意報が発出された場合には、竜巻が発生するかもしれないことも頭に入れておくと良いでしょう。