地震後の液状化について知っておこう
液状化とは
大きな地震が起こると、ガスが止まったり、水道や電気が止まったりとライフラインに支障が出て困ることがあります。
これ以外に、地震後に気をつけなければならないポイントのひとつに「液状化」があります。
液状化というのは、地震によって地面が激しく揺さぶられた結果、地面の一部が液状化してしまうものです。
液状化が起こると地盤沈下が起こったり、建物の一部が傾斜してしまったりするなどといった現象が起こります。
水道管が歪んだり破裂したりすることも稀ではありませんし、地中の水や砂などが地上に噴出するといったアクシデントも考えられます。
液状化が起こりやすい場所
液状化は起こりやすい場所と起こりにくい場所がありますので、日頃から把握しておくことが大切でしょう。
液状化が起こりやすいのは地盤に砂が多い地域で、このような地域では砂同士を水が埋める形で普段は安定が保たれています。
ところが一旦地震が起こると、砂同士の結合がバラバラになってしまい、今まで砂を結合させていた水が表面に出てきてしまいます。
このことによって、泥水が地表に染み出してきたり、水が吹き出したりしてきます。
液状化は海岸のそばや川岸などもともと水分が多いところで起こりやすい現象で、埋め立て地なども液状化が大変起こりやすくなっています。
ですから、新しく住宅を購入する際には、できるだけ埋め立て地や海岸、川岸のそばは避けることをおすすめします。
液状化が起こりやすい場所かどうかは、ハザードマップで調べることも可能です。
ハザードマップで確認する際には、まず最初に「重ねるハザードマップ」のウェブサイトにアクセスしましょう。
重ねるハザードマップは国土地理院が運営しているサイトで、防災に役立つ災害リスクの情報などを、地図や写真に自由に重ねて表示することができる便利なマップのことです。
重ねるハザードマップにアクセスしたら、次に「災害種別で選択」の項目で津波を選んだ後、「選択中の情報」にある地形区分に基づく液状化の発生傾向図を選びます。
液状化の発生傾向に応じて色分けがされていますので、自分の住んでいる場所にどのようなリスクがあるかを一目で把握することができます。
液状化の備え方
地震による液状化を防ぐためには 基本的には液状化しやすい地域を避けて住まいを選ぶことがポイントです。
今住んでいる住宅が液状化しやすい場所だと分かった場合には、地震保険などでカバーできることもありますので、保険には必ず加入しておくことが大切です。
液状化が起こりやすい地盤では水道やガス、電気が止まってしまうことも十分に考えられますので、ポータブルカセットのガスコンロや電源ポータブルを用意しておくといいでしょう。