気をつけたい車中泊
大規模震災で、避難所を自家用車として利用される方が多くいました。今回は車中泊について書いていきたいと思います。
車中泊のメリット
車中泊最大のメリットは、家族単位でプライバシーを確保できることです。さらに事前に車中泊で必要なアイテムを揃えておけば、避難生活を快適に過ごせます。家族がまとまって移動できるのもひとつのメリットです。
車中泊で気をつけたいこと
水平になるようにする
車の後部座席を倒してフルフラットシートにできるか確認しましょう。フルフラットシートは車中泊の基本で、購入時の選択肢に入れてもいいでしょう。その理由として、人は水平でないと安眠できないからです。体が縦やななめの状態で眠ったことのある人はわかると思いますが、よく眠れません。そこで便利なのが、タイヤの下に敷いて車両を水平にする「レベラー」と呼ばれる製品です。車の傾きをチェックする水準器はスマホのアプリでチェックできます。
また、軽自動車のように車体が揺れて眠りづらい車の場合、車体を固定する「耐震ジャッキ」があります。タイヤ交換に使うジャッキと違い車体を持ち上げるのではなく、揺れを制御する製品なので手で簡単に固定可能です。
エコノミークラス症候群
前席で眠っていると起こりやすいのがエコノミークラス症候群です。血液の中に血栓ができてしまう病気ですが、長時間、同じ姿勢で足を下にしていると血栓ができやすくなります。どうしても、前席で眠るのであれば、足の下に寝袋やリュックなどを置いて、高さを水平に近づけることが大切です。
冬場はエンジンをかけたまま寝ない
場所によっては車のマフラーが雪に埋まってしまい、車内にガスが逆流する恐れがあります。最悪、一酸化炭素中毒で死に至ることもありますので、絶対にエンジンはきっておきましょう。寒さに関しては、重ね着をしたり、厚手の寝袋を使ったりするなどして乗り切りましょう。もしも、体調が悪くなった場合、すぐに車中泊はやめて無理はしないように。
車中泊に役立つアイテム
アウトドア用品に車中泊を快適にするアイテムが多数販売されています。
車中泊用マットレス
普段はロール状になっていて、使用時に広げて使います。マットレスの厚みが車内の凸凹をうまくカバーし、水平なスペースを作ることが可能です。
ポータブル蓄電池
車から電源を取ることはできますが、ガソリンやバッテリーを消耗してしまいます。できるだけ抑制するために揃えておきたいアイテムです。日常生活でも使えて停電対策にもなります。
車中泊についてメリットや気をつけたいこと、アイテムについて紹介しました。車中泊は健康面でのリスクがありますので、しっかりと理解して準備しておくといいでしょう。